日本設計が D5 Render を導入 — 大規模・領域横断型プロジェクトのワークフローを加速

1967年に創立した日本設計は、日本有数の規模と歴史を持つ総合設計事務所です。建築デザイン、都市デザイン、ランドスケープ、都市基盤、プロジェクトマネジメントに至るまで、幅広い領域で包括的なサービスを提供し、国内外の拠点に数百名の建築家や専門家が在籍しています。

主なポイント

日本設計では、建築、都市計画、ランドスケープ、エンジニアリングが連携する大規模かつ複雑なプロジェクトに取り組んでいます。プロジェクトの規模に加え、RevitやRhinocerosといった複数ツールの併用、そしてチーム間の綿密な連携が求められる中、同社には「スピード」「高い互換性」「協働性」を備えたビジュアライゼーションツールが不可欠でした。

D5 Render が提供した主なソリューション

  • RevitとRhinoceros とスムーズに連携しつつ、高品質なリアルタイムレンダリングを実現
  • 複数人が同時に一つのプロジェクトを編集できるマルチエディター機能による作業効率化
  • 建築設計者が初期段階のビジュアルを素早く作成でき、ビジュアライゼーションチームへ自然に引き継げる直感的UI
  • 建築・ランドスケープ双方の整合性を支える豊富な植栽アセットとツール群

プロジェクトの規模や複雑さを強みに変える日本設計のリサーチ主導型ワークフロー

日本設計が手がけるプロジェクトは、都市開発、公共施設、業務施設、大学施設など、規模や用途も多岐にわたります。長期に及ぶ工程、多くの関係者の参画、そして複数の領域が並行して検討を進めるという特性から、可視化と情報共有の基盤となるツールに高い要件が求められます。

日本設計が D5 Render を導入 — 大規模・領域横断型プロジェクトのワークフローを加速
© 日本設計

同社の特徴の一つが、プロジェクト開始時に行う包括的なリサーチです。敷地周辺の歴史や環境、交通、都市計画、防災、法規制といった要素を丁寧に読み解き、その成果をエンジニアリングチームを含めた設計チーム全体で共有し、共通認識のもと設計に臨みます。

しかし、この統合型ワークフローには以下の課題も存在していました。

  • 大規模データの処理負荷

広大な敷地モデルから詳細な建物データまで扱うため、処理負荷の高いデータでもスムーズに動作し、検討を止めないビジュアライゼーション環境が必要です。

  • 多様なツールの運用‍

日本設計ではRevitとRhinocerosを中心に、各種シミュレーションソフトを含む多様なツールを用いてデジタル設計を行っています。

例えば、長岡造形大学第4アトリエ棟の設計では、外皮の熱負荷や構造解析、光や風の解析など複数の指標を同時に扱いながら設計を進める、「アジャイル型設計プロセス」を実践しており、レンダリングツールと確実かつ高速なデータ連携が求められました。

日本設計が D5 Render を導入 — 大規模・領域横断型プロジェクトのワークフローを加速
© 日本設計
  • 領域横断の調整‍

建築とランドスケープが共通のビジュアル環境で状況を確認し、整合性を保つ必要があります。特にランドスケープデザインの意図を適切に伝える植栽の表現が重要です。

  • 明瞭で高品質なビジュアルコミュニケーション‍

設計者とクライアントの間で、コンセプトや設計ビジュアルを迅速かつ正確に共有するための体制が欠かせません。

こうした背景から、日本設計には「スピード」「互換性」「協働性」を兼ね備え、プロジェクトの規模と複雑性に対応できるツールが必要とされていました。

課題から解決へ:日本設計が D5 Render を導入した理由

D5 Render は、日本設計のワークフローが抱えていた主要課題に対し、実務的な解決策を提供しました。

  • RevitやRhinoceros とのシームレスな同期‍

Rhino で設定した視点をそのまま D5 Renderに送信できるほか、 D5 側で視点設定を行うこともできます。重複作業を削減しながら、設計の進行に合わせた一貫したビジュアルコミュニケーションを実現します。また、Revitにおける意匠・構造・設備の領域を跨ぐデータ連携にもスムーズに対応することができます。

  • ‍マルチエディターによる効率的な協働作業‍

D5 Render for Teams では、複数のチームが同一シーンを同時に編集でき、従来のように順番を待つ必要がなくなりました。これにより、作業効率が大幅に向上しています。‍

“共同作業ができるので、一人一人が順番を待ちながらシーンファイル編集するような工程が削減された。”

  • 使いやすさと柔軟な役割分担‍

直感的なUIにより、意匠設計側が初期のビジュアル案を迅速に作成でき、最終的な表現のクオリティが求められる段階でビジュアライゼーションチームへ自然に引き継げます。

日本設計が D5 Render を導入 — 大規模・領域横断型プロジェクトのワークフローを加速
© 日本設計 | AI Atmosphere Matchを利用した初期ビジュアルの効率的なスタディ

また、D5 Renderのアセットとレンダリング品質の高さにより、レンダリング後の画像調整・編集など、ポストプロセス工程の負担が軽減されました。

”UIや品質的にも登録ビューがチェックしやすく、完成をイメージしやすいのでレンダリング後の手戻りや、ポストプロセス工程自体も少なくなりました。”

日本設計が D5 Render を導入 — 大規模・領域横断型プロジェクトのワークフローを加速
長岡造形大学第4アトリエ棟
左側 © 株式会社 川澄・小林研二写真事務所
右側 © 日本設計
日本設計が D5 Render を導入 — 大規模・領域横断型プロジェクトのワークフローを加速
長岡造形大学第4アトリエ棟
左側 © 日暮雄一
右側 © 日本設計
  • 植栽計画を支える充実したアセットとツール‍

豊富な樹種と細部まで丁寧に作りこまれた植栽のアセットに加え、散布・ブラシ・塗りつぶしなどのツールにより、植物の種類や配置の検討がスピーディかつ現実的に行え、ランドスケープデザインの意図を適切に表現することができるようになりました。

まとめ

日本設計が D5 Render を導入した背景には、同社の実務ニーズとツールの能力が高いレベルで一致したことがあります。 D5 Renderの導入によって、手作業による引き継ぎが減り、検討サイクルが加速。領域横断でのビジュアル調整が容易になりました。 大規模かつ複雑なプロジェクトを数多く抱える組織にとって、生産性向上に寄与しています。

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