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レンダリングの枠を超えて:BIG社がD5のオールインワンデザインとしての可能性を引き出す

レンダリングの枠を超えて:BIG社がD5のオールインワンデザインとしての可能性を引き出す

レンダリングの枠を超えて:BIG社がD5のオールインワンデザインとしての可能性を引き出す
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「D5は、スピーディーなV-Ray、直感的に作性できるDaVinci Resolve、そしてAI機能を搭載したPhotoshopなど、これらをすべてひとつにまとめたような統合ツールです。」

画像提供:BIG

ビャルケ・インゲルス・グループ (BIG) は、革新的な設計と技術統合において世界をリードする企業です。9つのオフィスに700人以上の従業員がおり、建築、都市・景観計画、インテリア、プロダクトデザインを専門としています。代表的なプロジェクトとして「ザ・ツイストミュージアム」があり、BIGは大胆なアイデアを人間中心のデザインに変えることで、デザインの境界を再定義しています。

背景と課題

建築ソフトウェアの分野は複雑で、日々進化を続けています。BIM、コンピュテーショナルデザイン、ファブリケーション、AI、ビジュアライゼーションなどの専門分野を統合するため、BIGはデザイン・テクノロジー・チームを設立しました。

BIGのデジタルフットプリント、2023年

従来のレンダラーの限界や、ツールキットの複雑化に直面していたBIGのデザインテクノロジーチーム(DTチーム)は、増え続けるデザインツールのエコシステムを統合・簡素化できる革新的なソリューションを求めて動き始めました。

D5 の採用

V-Ray は現在も BIG における主要な設計ツールのひとつですが、チームは次第に、スピード・品質・ワークフロー統合のすべてを満たす、より効率的で一体化されたソリューションの必要性を感じるようになりました。

こうしたニーズを背景に、チームは D5 のテストを開始し、段階的にプロジェクトへの導入を進めました。 D5 の本格採用を決定づけたのは、主に以下の3つの要素です。

「D5は大規模プロジェクトにおいて私たちの作業工程を大きく変えました。」

「D5は、BIGの働き方に革命をもたらしました。」そう語るのは、BIGの建築家 カミラ・アントネラ・ミナ氏です。 「世界最大級で、かつ極めて複雑なプロジェクトを効率よく進められるようになり、私たちのワークフローは劇的に変わりました。」D5は、従来のレンダリングツールとは異なり、プロジェクトファイルをクラウド上に保存できるため、チーム全体でのアクセスや管理が容易で、関係者とのシームレスな共有も可能です。

さらに、Rhinoでの設計作業と切り離して使える独立型アプリとしても機能し、3Dアセットの扱いが柔軟になりました。このような革新的なアプローチにより、資産管理が簡素化され、プロジェクトの最初から最後まで一貫してスムーズで効率的な作業フローが実現しています。

Rhino-D5 ワークフローチュートリアルを見る

D5 を際立たせるもう 1 つの機能は、リアルタイムコラボレーションのサポートです。建築家は同じプロジェクトに同時に取り組むことができ、コミュニケーションの非効率性や複雑な引き継ぎプロセスが不要になります。修正の大小に関わらず、チーム全体が一体となって生産性を維持できるため、非常に複雑なプロジェクトでもスムーズに管理が可能です。

「D5の強みは、速度と品質のバランスです。」

代表的なプロジェクトのひとつに、BIGがスウェーデン北部で設計したユニークな隠れ家「バイオスフィア・ツリーホテル」があります。 このプロジェクトでは、木や石など地元の自然素材を活用し、周囲の環境と美しく調和する没入型の体験空間がつくられました。D5を使用することで、このプロジェクトのレンダリングはわずか数時間で完了。実際の写真と見分けがつかないほどの高品質なビジュアルを実現できました。これまでのV-Rayなどのツールでは同じレベルの品質を得るのに通常3〜4日かかっていたため、D5のレンダリング速度の圧倒的な向上が際立っています。この生産性の高さこそが、D5がBIGの設計プロセスにとって不可欠なツールとなった大きな理由です。

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BIG renders and built
BIG renders and built
BIG renders and built

「シネマティックアニメーションの作成が数分で可能に」

さまざまなレンダリングアプリを検討した結果、BIG は D5 のアニメーションレンダリングが最も直感的で使いやすいと評価しました。炎、霧、キャラクターなどの組み込みアニメーションアセットを使用することで、説得力のあるウォークスルー映像の作成が簡単に作成可能です。

また、D5 が提供するカメラ動作テンプレートの重要性も見逃せません。シーンの準備が完了した後、カメラを調整し、適切なテンプレートを選択するだけで、わずか数クリックで魅力的なアニメーションを作成できます。

D5 2.9 の新機能であるフェーズアニメーションは、クライアントや一般の視聴者に対して視覚的に説得力のあるプレゼンテーションを提供したい建築家にとって、画期的な存在となります。従来は何時間もかかり、手間のかかる作業が必要だったタスクが、今ではわずか数秒で完了し、迅速かつインパクトのある設計コミュニケーションが可能になりました。 

結果

1 年以上にわたり D5 を使用してきた BIG は、設計作業工程内での D5 の役割を拡大し、そのメリットを最大限に引き出しています。

手間のかからないコラボレーション — 1つのプロジェクトでのマルチアーキテクトコラボレーション

D5 for Teams のマルチエディター編集機能は、アーキテクトのコラボレーション方法を一新しました。チームメンバーは、個別の Rhino ファイルを使用しながら、同じプロジェクトにリアルタイムで共同作業を行うことが可能です。これにより、従来の重く複雑な作業工程の問題を解消し、チーム全員が最新の変更を即座に把握できるようになりました。さらに、複雑なアニメーションを扱う場合でも、D5 は軽量かつ応答性に優れており、スムーズで中断のないワークフローを実現します。

ターンアラウンドの短縮 — ビデオレンダリング時間を 80% 削減

D5 のリアルタイムレンダリング機能は、建築ビジュアライゼーションにおける速度と精度の新基準を打ち立てました。従来、ウォークスルーなどのタスクには 3 ~ 4 日を要していましたが、D5 を使用することで数時間で完了することが可能です。高品質な画像や動画の最終出力は、細部の表現や正確さを損なうことなく迅速に生成され、待機時間を大幅に短縮します。これにより、チームはデザインの改良、クリエイティブな課題の解決、厳しい納期への対応をより効率的に行えるようになりました。

管理プロセスの合理化 — ツールの数が減り、生産性が向上

大規模なチームでのソフトウェア管理には、サブスクリプションの更新、シートの管理、互換性の確認など、複雑な作業が伴います。BIG は、設計ワークフローの効率化とソフトウェア管理の合理化を目的とした解決策を模索してきました。

D5 は、AI ツール、ライブ同期プラグイン、コラボレーション機能、包括的なアセットライブラリを 1 つのプラットフォームに統合しています。これにより、不要なコストが削減され、作業工程の全体がシンプルになります。

D5の導入は非常にスムーズで直感的。建築家であれば、通常1時間ほどで操作に慣れることができます。さらに、社内でビジュアライゼーション機能を活用することで、BIGは外注コストを削減しながら、効率的かつ高品質なクライアントプレゼンテーションを実現しています。D5は、頻繁なアップデートと高度なAI機能により、完全統合型のオールインワン業務効率化ツールとしての地位を確立しつつあります。これにより、チーム全体の生産性や作業効率が今後さらに向上することが期待されています。

結論

マスタープランのあらゆる規模に取り組む BIG のようなグローバル企業にとって、事業の拡大に伴い成長し適応できるツールを持つことは、競争力を維持する上で必要不可欠です。

「D5は単なるリアルタイムレンダリングエンジンではありません。今後も使い続けることを楽しみにしている強力なAIエンジンです。」

AIを活用したツールをエラーなく継続的にテスト・改善し続けるのは簡単なことではありません。しかしD5は、その難しさに正面から取り組み、長期的に見ると非常に価値のあるツールだといえます。BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)のデザインテクノロジーチーム元ディレクター、イェンス・マイダル・カールスホルム氏は次のように述べています。「D5はすでに優れたツールですが、さらにAIを軸に新機能の追加を続けている点が成功の秘訣です。他の企業もこのアプローチをぜひ取り入れてほしいですね」BIGでは、AIをデザイナーの創造力を高めるためのツールと捉えており、創造的プロセスの代替ではなく、より効果的に創造性を引き出す手段として活用しています。D5のAI主導機能は、複雑な作業を単一のプロセスに統合することを可能にします。BIGは、今後もD5の革新性を活用し、業界の競争環境にどのような変化をもたらすかを楽しみにしています。

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