「最も優れたツールを探すのではなく、チームに最も適したツールを選ぶことが重要です。」
—Andy Christoforou(KPF シニア・アプライド・テクノロジー・スペシャリスト)
KPF(Kohn Pedersen Fox Associates)は、革新的で数々の受賞歴を誇る設計により、世界中の都市景観を再定義してきたトップクラスの建築事務所です。

世界の超高層ビル12棟のうち6棟を手がけた実績を持つKPFは、常に建築デザインの限界に挑戦し続けています。

初期の課題
D5 Renderを導入する以前、KPFは従来の3Dソフトウェアの制限により、設計ビジュアライゼーションのプロセスにおいていくつかの課題に直面していました:
1.機能やAI統合の不足
2.フォトリアルなレンダリングの品質が低い
3.大規模かつ注目度の高いプロジェクトに対応できるスケーラビリティがない
さらに、新しいソフトウェアを導入する際にも以下のような課題がありました:
1.既存のRevitおよびRhinoのワークフローとのシームレスな統合
2.チーム全体の学習負荷を最小限に抑えること
これらの障壁を解消することは、設計者の力を最大限に引き出し、ワークフローを次の次元へ引き上げるために不可欠でした。
そのため、KPFは「最適なソリューションを見つけること」が変革への重要な一歩になると確信していました。
D5 Renderとの出会い
KPFの模索の末にたどり着いたのが、リアルタイムレンダリングエンジンであるD5 Renderでした。このツールは、設計ビジュアライゼーションのアプローチそのものを再定義する可能性を秘めていました。
「D5は何か特別な存在だとすぐに分かりました。」
Andy Christoforou(KPF シニア・アプライド・テクノロジー・スペシャリスト/一級建築士)Andy Christoforou氏とKPFデザインテクノロジー部門のSharel Liu氏は、研究開発と最新技術の導入に注力しながら、D5が既存の課題をどう解決できるかを評価しました。「D5 Renderは、私たちが各チームで見てきたワークフローのニーズに、最適に対応する機能を備えています」とLiu氏も語っています。D5 Renderを試用したチームは、このツールが自分たちのワークフローを大きく変革する可能性をすぐに実感しました。
D5を選んだ理由:その解決力
より短時間で、より高品質に
D5 Renderのリアルタイムレンダリング機能により、KPFは従来よりもはるかに速く高品質なビジュアライゼーションを制作できるようになりました。この効率性によって、チームは設計の反復を迅速に行い、厳しいスケジュールの中でも洗練されたデザインをクライアントに提示することが可能となりました。
際立った事例のひとつが、KPFによるSOHO Gubeiプロジェクトです。このプロジェクトでは、建築の優雅さや素材感をリアルに表現したフォトリアルなビジュアルを、短時間で制作することに成功しました。

AI機能の活用
KPFはすでに、AIのような新たなテクノロジーを設計ワークフローの中核として取り入れ始めていました。
「D5 RenderのAI駆動によるレンダリング機能は、私たちが目指す建築ビジュアライゼーションの未来像と完全に一致していました」
— Christoforou氏

・AI Atmosphere Match(AIによる雰囲気マッチ)
特にチームが驚いたのは、参照画像をもとにリアルなビジュアルを自動で作成できるD5 Renderの機能でした。 この機能により、設計のやり直しやクライアントへの提案資料の作成が、これまでよりもはるかに速く進められるようになりました。
・AI生成のマテリアルテクスチャマップ そのほか
D5 RenderD5 Renderの自動化ツールは、デザイナーが敬遠しがちなテクスチャ作成といった煩雑な作業を代行し、創造的な業務に集中できる環境を整え、全体のワークフローを大幅に簡素化しました。

ツールの互換性
D5 Renderは、RevitやRhinoなどの主要なモデリングソフトと連携できるプラグイン(LiveSync)を用意しており、KPFの既存の設計フローにスムーズに組み込むことができます。また、さまざまな形式のアセット(素材やモデル)の取り込みにも対応しているため、デザイナーは豊富なリソースを活用して、より魅力的なビジュアルを簡単に作成できます。

どのプロジェクトでも使える社内の統一ルールを整備
D5 Renderでは、あらかじめ設定したスタイル(プリセット)の作成や使用ができるほか、D5に用意されている公式素材と、社内で整理されたオリジナル素材の両方を自由に使うことができます。 そのため、KPFは複数のプロジェクトにわたりビジュアライゼーションの標準化を実現しました。これにより、プロジェクトの規模や複雑さに関わらず、常に一貫した品質とスタイルを保つことが可能となりました。

新ソフトウェアの導入と社内展開
D5 Renderの導入は、スムーズかつ協力的なプロセスの中で進めることが可能。 「D5 Renderの非常に対応の早いサポートチームのおかげで、各チームは問題なく運用を開始できました」
・業界での普及が進行中

Andy氏とSharel氏の主導によって、パイロットプログラムに参加した数十人のデザイナーたちがD5を試用し、 自分たちに最も適したツールであると実感しました。その後、D5はプロジェクトに次々と取り入れられ、社内全体へと急速に拡大しています。 初期導入者の成功事例が積み重なる中で、「使わないと損(FOMO)」という空気も社内に広がり、現在では600人以上のKPFスタッフのうち100人以上がD5を使用または認知しています。
・導入支援
社内向けのウェビナーやワークショップの開催
D5から提供された高品質なScene Expressファイルやチュートリアルにより、学習を迅速にサポート
社内にはD5専用コミュニティグループも設立され、ユーザー同士がヒントや進捗、成功体験を共有する場となっています。
成果
時間面での効果
KPFは都市の背景や自然環境などを含む大規模なシーンを多く扱うため、 D5 Scatterの機能により、高品質な植栽アセットをワンクリックで広範囲に配置できることは、大幅な作業時間の削減につながりました。また、インテリアパララックスモデルやカメラの動きのテンプレート、複数人での同時編集機能、そしてリアルタイムレンダリング技術が、レンダリング時間の短縮に貢献しています。特にAI Atmosphere Match機能により、以前は1週間かかっていた複数のクライアント向けドラフト制作が、わずか半日で完了可能となり、反復作業時間を最大80%削減されました。この改善は、社内外のコミュニケーション効率を大幅に向上させました。
コスト面での効果
プロジェクトの納期短縮により、チームリソースの効率的な再配分が可能になり、プロジェクト対応数も増加しました。さらに、レンダリング作業を外部委託に頼る必要が減ったことで、プロジェクトあたり数万ドル規模のコストと時間の削減が実現しました。また、D5のライセンスアップグレードと柔軟な利用形態により、 新規ユーザーの導入障壁が取り除かれ、学習や適応にかかるコストも最小限に抑えられました。

創造性の向上
D5 Renderの使いやすさによって、より多くのスタッフが高品質なビジュアライゼーションを自ら手がけることが可能に。このアクセスのしやすさが、KPF全体の創造的ポテンシャルを引き出し、 プロジェクト全体にイノベーションをもたらす要因となっています。
「D5 Renderは、私たちの設計ワークフローにおける変革の存在です。単なるツールではなく、建築設計の可能性を引き上げてくれる戦略的パートナーです。」
Sharel Liu(KPF デザインテクノロジーチーム)
今後の展望
KPFがD5を高く評価している理由のひとつが、その卓越した開発サポート体制です。 多くのソフトウェアベンダーがフィードバック対応に1年以上かかる中、 D5は2~3週間以内に対応・実装するという迅速なサイクルを実現しています。この短い対応時間、定期的なアップデート、そして迅速な技術サポートによって、 課題解決や機能改善がスムーズに行われています。
KPFは未来志向の設計事務所として、設計プロセスを進化させる革新を重視しており、それはD5のビジョンとも合致しています。今後もKPFとD5は連携を深めながら、 D5のさらなるワークフロー統合と共同での製品開発を進め、 建築・デザイン業界にさらなる利便性とインスピレーションを届けていく予定です。
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